こんにちは。NUNです。
2021年7月も半ばを過ぎ、日に日に韓国も暑さが増しております!!
それと共に(?)コロナの感染者も日本同様に急拡大!!
韓国では、2021年7月に起こったこの感染者拡大を第4波と呼んでいます。
過去の韓国のコロナ状況を簡単にまとめるとともに、実際の生活をどんな感じで送っているのか紹介しようと思います。
韓国のコロナ感染者数推移
コチラは、ラインのようなチャットアプリ「カカオトーク」から確認できるコロナ感染者の推移です。
2020年12月に第3波が起こり、その際に初めて全国の感染者が1000人を突破したのですが、年明け1月から6月までの約半年間は、1日300人~500人程度に落ち着いていました。
しかし、今月2021年7月に入り、どーーん!と感染者が増え、あっという間に新記録を更新しました。
大きくは、以下の原因が考えられます。
- 夏になり外出する人が増えた
- ワクチン接種者が増え、ワクチン接種者達の気が緩んだ
- 1年半も続くコロナによって注意力が低下した
昨年の夏は、暑くなる7月ではなく、8月半ばに第2波がおこった(とはいえ一日400人程度)ことを考えると、
一番はワクチン接種が進んだことによる気の緩みではないかと思っています。
韓国政府は、この第4波が起こる前は、集会等でワクチン接種者は人数カウントから除外してOK(韓国では人が集まる際の人数制限がある)としていました。
しかし、この第4波が起こってからは、ワクチン接種者は人数カウントから除外するのを禁止にしたということがありました。
ワクチン接種が進んだアメリカLAでも今感染者が増えていると聞きましたが、やはりワクチンを打っても絶対に感染しないという訳ではないようですね。
韓国のソーシャル・ディスタンシング段階
7月12日から25日までの2週間、社会的ソーシャルディスタンスの段階が、最高の4段階になりました。(以下日本の韓国コロナに関するニュース)

《追記》8/6現在、延長により4段階が続いており、8/6から2週間延長が発表されたため、8/23まで4段階が続くとのことです。
この第4波が来るまで、韓国では、「1段階」「1.5段階」「2段階」「2.5段階」「3段階」の5種類のみで、最高でも「3段階」だったのですが、
いきなり「第4段階」が出来て、「1段階」「2段階」「3段階」「4段階」の4種類に変わったようです。
その内訳は、この通り。
私が訳したもので公式的に日本語訳になってるものではありません。
韓国は、このように明確に基準が決まっているので、生活しやすいです。
これは一部で、本当は、もっと細かく「カラオケの場合」「結婚式会場の場合」「塾の場合」などなどいろいろな公共施設の基準が決まっています。
日本の今の感染者数をこの基準に当てはめると、速攻4段階になりますよね。そうなると、18時以降3人以上で外食はできないし、日中も4人以上外食できません。
韓国は動きが速く、現在はとりあえず2週間だけこの4段階を適応するということなので、今後どうなるかチェックが必要です。
日常生活
お店に入るときは、必ずバーコード読み取りor電話
お店に入るときは必ず、店側が誰がいつ来たのかを把握するために、「ネイバー」か「カカオトーク」のアプリにあるQRコードを読み取りか、お店指定の電話番号に電話して、個人情報を登録します。
私は以前、韓国で初めて、家の近くのスタバに入ろうとしたんですが、その時はまだ自分のスマホが無くて、QRコードの読み取りが出来なかったんです。その時は、入店が出来ませんでした。お店によっては、手書きの名簿を置いてる所もありますが、QRコード読み取りや電話ができないと入店拒否される場合もあるのでお気をつけてください。
QRコードは、ネイバーの場合は、上記の画像通り、自分のアカウント画面の「QR체크인」をクリックすると表示されるので、お店の読み取り機に近づければ、読み取りしてくれます。
この登録によって、もし同じ時間帯に同じお店に来ていた人がコロナ感染者だった場合は、カカオやメッセージに連絡が
自分の所在地の感染者数報告がメッセージに届く
韓国に来てから、逐一スマホに「〇月〇日、〇〇市で〇人、コロナ感染」というメッセージが来るのには驚きました。
特に、設定をしていないのに、勝手に届くんです。笑
しかも、自分が移動すると、移動したその地域の感染者報告が届きます。
上の画像は、以前届いたメッセージの一部ですが、私が住んでる江原道の情報はもちろん、私が以前出かけたナムヤンジュ市の情報も届きました。
電話番号を国に管理されている感覚があって若干怖いですがw、普通に凄いですし、便利ですよね。
感染者情報のみならず、ワクチンの情報や支援金情報など、コロナに関する重要な情報が、メッセージに届きます。
マスクは基本KF94マスク

NUN自宅にあったマスク
KF94マスクは、韓国食品医薬品安全処(Ministry of Food and Drug Safety, MFDS)規定のマスクです。
普通のマスクよりは、微細粒子の遮断率が高いため、コロナ感染予防に効果があります。
韓国では布マスクや普通のマスクを使っている人はほとんどおらず、ほとんどの方がこのKF94マスクを使用して、感染予防を行っています。場所によっては、KF94マスクじゃないと入れない所もあるそうです。
詳しくは以下の記事でまとめているので参考にしてください。
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参考“盛れる”“かわいい”韓国発のKF94マスクの効果や本物の見分け方、おすすめ商品を紹介!
コロナウイルスが落ち着かない日々で、すっかりマスク生活が定着しましたね。 最近日本でも、ちらほら聞こえてくるKF94マスクをご存じですか?! 韓国カルチャー好きな人や医療従事者さんは、既に知ってる人も ...
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SNS×コロナ情報の連携がすごい!!
最初に書いた「ネイバー」「カカオトーク」のQRコード読み取りも、SNSの良い使用例ですが、
韓国でよく使われるチャットアプリ「カカオトーク」があれば、これだけでコロナ関連情報を一目で確認できます。
「カカオトーク」は、友人とチャットできる機能だけでなく、以下画像のように「#」のタブには様々なコンテンツがあり、その中の「コロナ19」というタブからは、全国の感染者数や地域別の感染者数、全国の推移や、コロナ関連のニュースをまとめて簡単に確認できます。
さっき紹介したQRコードは、カカオトークの場合、1枚目の画像の黄色い〇の部分を押せばOKです。
さらに、このアプリで、ワクチンの予約やワクチンが余っている病院や保健所がどこなのかまで確認できるんです。
国民が最も使うであろうアプリにこういう機能があるのは超便利ですよね!
さすがIT先進国!
そして、タイトルにも書いた「パリパリ(早く早く)文化」というのは、なんでも早くしたがる韓国人の気質を表しているのですが、そのような気質・性格・文化もあり、早くITを活用したコロナ対策が広がっているのだと思います。
コロナの意識が日本より高い(気がする)
これは超個人的感想ですが、昨年7月まで東京に住んでた&実家東京のため、なんとなく東京のコロナに対する雰囲気をわかってるつもりです。
なので、私が感じる、コロナに関する東京の雰囲気と、韓国の雰囲気を比べると、やはり、韓国の方が危機感を持ってる人が多い気がします。
韓国は決断&行動が早いので、さきほど説明したソーシャルディスタンス段階によって「〇人以上集会禁止」「学校はオンライン」「カフェの店内飲食禁止」などは、すぐに実行されます。
そして、個人的に感じるのは、コロナ感染者に対する視線が日本よりも冷たいです。。。。
コロナに感染したら、ニュースになり、町の噂になり、後ろ指をさされ、、最悪、仕事をやめないといけないケースもあるそうです。
日本の田舎に行ったら同じ現象になると思いますが、個人的にはコロナはどれだけ注意してもかかる人にはかかるものだと考えているので、かかってしまっただけで、仕事クビになるなんて私は本当に胸が痛くなります。
こういう社会的雰囲気もあるからか、コロナに対する意識は高い人が多い気がします。
韓国入国の際
現在の入国可能者は、仕事か留学か結婚のみ
もともと、日韓の行き来は、ビザが必要なく、パスポートがあれば気楽に旅行ができました。
しかし、コロナが流行ってから、ビザの取得が必須になったため、韓国へ行くのが困難に。
観光ビザもワーホリビザも現時点で受付をしていないため、仕事か留学か結婚移住という特別な理由がない限り、新たに入国が出来ません。
2週間の隔離必須
現在は、韓国人・外国人問わず、海外からの入国者は原則2週間隔離が必要になります。
これに従わないと、法律違反になるため、韓国に滞在できなくなります。
ただ、特定の仕事や家族親戚に関わる事などの場合は、隔離免除になる場合もあるそうです。
隔離専用アプリで、毎日体調報告&GPS監視
毎日2回、アプリで体温報告。また24時間GPSをオンにしていなければならず、誤ってオフにしてしまったら、割とすぐに「GPSをオンにしてください」という連絡が来ます。笑
報告を忘れたりすると電話が来るし、家に本当にいるのか抜き打ち訪問チェックもあるそうです。(私は抜き打ちチェックはなかったですが、友人はあったとのこと。)
また、2週間は、外にゴミ捨てもしに行っちゃいけないので、大きなゴミ袋を渡され、隔離後に「隔離対象者のゴミ」みたいなステッカーを貼り、一般人とは別の方法で処理されるとのこと。
日本とは比べ物にならない徹底の仕方。凄いですよね。
コチラ、私が隔離中に暇で書いた記事です。ぜひ参考にしてみてください。

無料の支援物資が届く
コチラの写真は、実際に私が去年の隔離中に市から配布された支援物資です。
地域によって支援物資の内容が違うみたいですが、ごはんやラーメン、おかずや消毒液をくれるのが一般的。
韓国は物価が高いので、これを自費で買うと、結構な額になると思います。ありがたかったです。
さいごに
以上が、実際にコロナ流行下に韓国に生活している日本人の記録です。笑
調べてみたら、案外、現在の実際の韓国の暮らしを発信している記事が無かったので、書いてみました。
コロナの状況は日に日に変わるので、また状況が変わったら、別記事で紹介しようと思います。
今回は、2021年7月の近況報告/記録でした。
ご覧いただきありがとうございました。
NUN